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英国英語 vs アメリカ英語:子どもに教えるならどちら?

公開日 2026年4月16日

子どもの英語教育を始めようとする保護者がほぼ必ず一度は悩む質問があります。「イギリス英語とアメリカ英語、どちらを教えればいいですか?」

スクール選び、教材購入、英語コンテンツ選択で、この問いは繰り返し現れます。結論から言えば、ほとんどの場合、絶対的な正解はありません。しかし現実的な判断基準はあります。


イギリス英語とアメリカ英語:実際の違いはどのくらいか

イギリス英語(British English、RP発音基準)とアメリカ英語(American English、General American基準)は同じ言語でも、いくつかの違いがあります。

発音の違い

最も体感しやすい違いです。

「r」の発音: アメリカ英語は単語の中間・末尾の「r」を強く発音します(rhotic)。イギリス英語は母音の後の「r」をほとんど発音しないか弱く発音します(non-rhotic)。例えば「car」をアメリカ式では「カー(r)」、イギリス式では「カー」に近く発音します。

「a」の母音: 「bath」「can’t」「dance」のような単語でアメリカ式は「æ」(エとアの中間)、イギリス式は「ɑː」(長いア)で発音します。

「t」の発音: アメリカ式では単語中間の「t」がしばしば「d」のように発音されます(フラッピング)。「water」を「ウォーダー」のように発音するのが代表例です。イギリス式は「wɔːtə」のように発音します。

強勢の位置: 一部の単語は強勢の位置が異なります。「garage」はアメリカ式が「gaRAGE」、イギリス式が「GArage」です。

語彙の違い

同じモノや概念を異なる単語で表現する場合があります。

アメリカ英語イギリス英語意味
apartmentflatアパート
elevatorliftエレベーター
trucklorryトラック
cookiebiscuitクッキー
fallautumn
soccerfootballサッカー

日常的によく使われる語彙です。どちらを学んでも相手の表現を理解するのに大きな問題はありませんが、語彙の違いが存在することは知っておくと良いでしょう。

スペルの違い

一部の単語のスペルが異なります。

  • colour / color
  • favourite / favorite
  • centre / center
  • analyse / analyze

核心インサイト:イギリス英語とアメリカ英語の違いは、外国語学習者レベルでは意思疎通に大きな支障をきたしません。どちらを選んでも基本的な意思疎通は完全に可能です。


どんな基準で選ぶべきか

基準1:子どもが主に触れるコンテンツ

子どもが好きな英語コンテンツが主にどちらの発音かを確認してみてください。YouTubeの英語コンテンツ、英語アニメ、英語ゲームのほとんどはアメリカ英語です。一方、BBCドキュメンタリー、イギリスのドラマ、一部の教育放送はイギリス英語です。

子どもが触れるコンテンツと同じ発音を学ぶと、より早くつながります。

基準2:目標の試験や資格

特定の英語資格や試験を目指すなら、その試験で主に使われる発音を基準に選んでください。

  • 英検: どちらのアクセントも認められる
  • ケンブリッジ英語(YLE/IELTS): イギリス英語中心
  • TOEFL・TOEIC: アメリカ英語中心
  • ESAT-J(東京都英語スピーキングテスト): どちらのアクセントも認められる

基準3:現在使っている教材

すでに特定の教材を使っているなら、その教材がどちらの発音を基準にしているかを確認してください。教材と異なる発音を学ぶと混乱が生じる可能性があります。

日本の英語教科書はアメリカ英語を基準にしているものが多いです。

基準4:現実的な露出頻度

世界的に見るとアメリカ英語の方が多く露出されます。ハリウッド映画、アメリカのポップミュージック、グローバルIT企業の英語(Google、Apple、Meta等)のほとんどがアメリカ英語です。

日常的なアクセスしやすさと露出頻度を考慮すると、アメリカ英語が日本の学習者にとってより自然な選択である場合が多いです。


両方学ぶと混乱しないか

よくある心配です。結論的に二つの発音に同時に触れても混乱しません。 むしろ二つの発音の違いを理解することが英語力を広げるのに役立ちます。

重要なのは自分が話すときは一つの基準を一貫して維持することです。アメリカ式で話していて途中でイギリス式の発音を混ぜると不自然に聞こえます。自分の基準を決めてその基準で話せば問題ありません。

リスニングでは、どちらも理解できるよう両方の発音に触れることが理想的です。


実際に大切なこと:どちらでも継続して練習すること

正直に言えば、イギリス英語かアメリカ英語かより、はるかに大切なことがあります。どちらの発音でも継続して声に出して練習することです。

イギリス英語を選んで毎日15分ずつ続けることの方が、アメリカ英語を選んでたまにしか練習しないよりはるかに速い向上をもたらします。逆も同様です。

どちらの発音基準を選んでも、その発音を声に出して十分に繰り返すことが最も重要です。


よくある質問

アメリカ英語で学ぶと、後でイギリス英語を理解するのに問題が生じますか?

実際にはほとんど問題ありません。イギリス英語とアメリカ英語の違いは、英語にある程度慣れてくれば自然に適応できます。BBCドラマを最初はぎこちなく感じても、10〜20時間ほど触れると十分に理解できるようになります。

通っているスクールはイギリス英語、学校の教科書はアメリカ英語ですが、どうすればいいですか?

どちらにも触れて大丈夫です。ただし子ども自身が話すときはどちらかを意識させると良いでしょう。「スクールではイギリス発音を習っているけど、学校の教科書はアメリカ発音だよ。どちらも正しい英語だよ」と説明してあげてください。混乱よりも様々な発音に慣れる機会になります。

英検の受験にはどちらの英語を学べばいいですか?

英検はイギリス英語・アメリカ英語のどちらのアクセントも認めています。試験官はすべての英語圏の発音を評価できるよう訓練されています。発音基準より流暢さ・正確さ・語彙の多様性が重要です。

発音を変えるには遅すぎる年齢はありますか?

どの年齢でも発音の矯正は可能です。子どもの方が速いのは事実ですが、大人も意識的な訓練によって発音を大きく改善できます。年齢より継続的な練習時間がはるかに重要な要素です。


イギリス英語とアメリカ英語のどちらが優れているという絶対的な基準はありません。子どもが主に触れるコンテンツ・目標の試験・現在の教材を基準に選び、選んだ発音を継続して声に出して練習することが最も重要です。

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